話したいことはあるけれど、中々お互いにタイミングが合わない。タイミングがあってもどう切り出したらいいか分からない。そんなことありませんか?
「家族会議」をお勧めします。
私の家族はコロナで、幼稚園がお休み、会社もテレワーク、外にはほとんど出れない、といった中でこの状況に陥りましたが、家族会議を取り入れたことで、改善しました。
before:家族会議なし | after:家族会議あり |
・家の中にこもっていると、普段は気にもしないことだけど、気になってみんな少しづつ不満がたまっている。 ・不満を話し合うタイミングがなく、なんとなく日々を過ごしており、空気が徐々にピリピリして、険悪なムード。 | ・家族会議を定期的に行うことで不満を話し合うタイミングが用意され、自然と困っていることを共有できる。 ・共有できるとお互いの気持ちが理解できるので、改善策をみんなで考え、実行できる。その結果、改善された。 |
この記事では「実際、どのように家族会議を導入して親子のコミュニケーションを改善したのか」を記載しています。また、この事例を踏まえて、問題解決の手順を最後にまとめました。ゲストの皆様のヒントになればと思っています。
STEP1:家族会議について調べた
ネットや書籍で調べた
親子のコミュニケーションツールの1つとして家族会議があるというのは知っていたのですが、具体的にどういうものなのか、会社で実施しているような定期的な会議と何か違うのか、よくわからなかったので、まずは調べました。
家族会議は割と一般的なのか、インターネットにも情報はありましたし、書籍で家族会議の情報も公開されていて(例:書籍=「もひかん著 もひかん家の家族会ぎ」)簡単にどいういったものなのかイメージをつかむことができました。
家族会議の進め方を決めた
調べた情報を踏まえて、我が家の家族会議の定義は以下としました。
なぜ | 親子コミュニケーションを充実させる為 |
いつ | 毎月1回 |
どこで | 家で |
誰と | 親子 |
何を・どうやって | あらかじめ決めた議題に沿って、親子で話し合う |
STEP2:家族会議の議題を決めた
目的にあった議題を考えました。以下が実際に我が家が家族会議で使用した議題です。その時々の状況に応じて、議題を変えたり、数を増やしたり、減らしたりしました。
目的 | 議題 |
困っていることがあるなら、解決したい。 | 最近こまったことはありますか? |
楽しいと感じていることがあるなら、その機会を増やしてあげたい | 最近楽しかったことはありますか? |
興味があることがあるなら、応援したい。 | 今年何か、やりたいことやチャレンジしたいことはありますか? |
予定を共有したい | 今月のイベント、来月のイベント |
将来の夢を応援したい | 将来大人になったらやりたいことはありますか? |
STEP3:家族会議をやってみた
1回目
準備が整ったので、さっそく家族会議の1回目を開催しました。
1回目はいきなり、家族会議やりまーす!ってみんなに話したので、みんな、え?みたいな感じでした。ただ、議題に沿って話を進めると、意外と子供はノリノリでした。「最近こまったことがある人~?」みたいに幼稚園や学校みたいなノリで進める「はい!はい!はい!」と子供たちが競い合い、活発に会議することができました。
2回、3回続けると
1回目が無事終わり、2回目、3回目と何回か続けていると、「家族会議やらないの?発言したいことがあるんだけど」と子供のほうからやろうよって言ってくれるようになっていきました。
STEP4:家族会議の情報を活用した
家族会議では意外に親からは想像もつかない情報がポロっと出てくるので、それは記録するようにしています。そして記録した情報を活用することでコミュニケーションが活性化していきました。
実は困ってる
例えば、ある日の家族会議で娘が「実はお友達に、遊ぼって声がかけれなくて困っている。」と発言しました。とても社交的な娘で、弟が幼稚園に上がって不安そうにしているときにも、こうやって声をかけるんだよと言ってアドバイスをしていたのに、実は自分は声をかけたことがないらしく驚きでした。
対策を考えた
この後は、親がお友達役になって、朝学校に登校して、朝の会がはじまるまでに、といった具体的なシチュエーションを決めて、遊ぼって声かける練習を何度もするなどして、娘の困ったを解決しました。娘も自分が発言したら協力してくれるといった信頼感ができ、積極的に困っていることを話してくれるようになりました。
家族会議の重要性を実感
親が見ている範囲と、見ていない範囲だと、子供の置かれている状況が変わるので、子供からの発信じゃないと気づけないことってあるんだな、家族会議やってよかったなと改めて感じました。
STEP5:家族会議をカスタマイズした
当初の目的は達成
コロナでコミュニケーションが良くなればいいなとはじめた取り組みでしたが、コロナが空けるころには、家族会議をしなくても、お風呂だったり、寝る前だったりちょっとした時間で、何か困っていることある?とか楽しかったことある?とか話す文化ができていました。
定期開催から、随時に見直した
その為、コミュニケーションを充実させるといった目的は達成できた為、家族会議は定期的にやるという運用ルールから家族会議は必要に応じてするといった風に、状況に応じてカスタマイズしました。
まとめ
親子のコミュニケーションを充実させる5STEP
- STEP1家族会議について調べる
インターネット、書籍で家族会議のイメージをつかむ!
- STEP2家族会議の議題を決める
何を改善したいかによって、議題を決める!
- STEP3家族会議をやってみる
議題が決まったらとにかくやってみる!
- STEP4家族会議の情報を活用する
情報は活用してこそ意味がある!
- STEP5家族会議をカスタマイズする
目的が果たせたら家族会議をやめてもいい!
本記事は以上となります。